エルメスで一世を風靡したフールトゥ。そのショルダータイプが、いままたアツい!
コロナのおかげで再会。使ってみたらやっぱり良かった!
FORZA STYLE
さて、252回目も 続けてエルメス。キャンバスのショルダーバッグ「フールトゥ バサスMM(Fourre-Tout Besace MM)」です。[写真] エルメスの名品フールトゥ バサスの細部を見る!エルメスのフールトゥといえば、コットンキャンバス地のトートバッグが有名で、安価で使い勝手が良かったために人気になりすぎ、いろいろありまして 2006年に廃番。とにかく持ってる人は多かったし、このバッグをモチーフにしたバッグは いまでもあちこちのブランドからリリースされています。ここまで人気になると、ちょっと違ったものに矛先を向けたくなる生粋の天邪鬼精神で、当時清水ダイブしたのが、今回の「フールトゥ バサスMM」です。当時、確かブラックとネイビーの展開もあったと思うんですが、そこでも天邪鬼を貫いて、ブラウンを選んだような気がします(笑)。いや、使い込んで経年変化した後、一番カッコ良くなるのがブラウンだと思ったからだったような。購入当時は、まだ滅茶苦茶重かったノートパソコンを入れるのにも便利だし、裏側に至るまで各所にポケットがあるので小物を小分けして入れられるので、とにかく重宝して使っていたんですが……ショルダーバッグ特有というか、荷物を入れやすいからバッグが重くなりすぎて、アウターの肩部分を傷めてしまう。だんだんイイ服を買って着る機会が多くなるにつれて、良質な生地を傷めたくないから登場機会は減り、クローゼットの奥へ奥へと追いやられ、長い居眠りにつくことに。そのまま、その存在は忘却の彼方へ葬り去られようとしていたのですが、コロナでの自粛生活中、あまりに家にいる時間がありすぎてクローゼット整理をしていたら、突然出てきた。当時の思い出や、ノスタルジーもあったので引っ張り出して、かなり久しぶりに使い始めてみたわけです。この「フールトゥ バサスMM」も既に廃番なので、使っていても街でカブる心配もない。あまりにも懐かしいから当時を覚えている人に出会うと、思い出話に花が咲いたり、こんなバッグをエルメスがリリースしていたことを知らない世代には新鮮に映るようで、興味を持ってもらえる。内側のジップポケットの持ち手に使われてるレザーですら特級ランクで、"やっぱエルメスってスゴいよね~"なんて話から "ください!"、"だったら、……" みたいな淡い発展も。コロナの功名で、長い眠りから覚めて貰った甲斐がありました。廃番ではあるものの、さすが日本。セカンドハンドマーケットでは たくさん流通しており、結構状態の良いものでもエルメスを購入するにしては 割りと安価で手に入れることができます。もちろんエルメスですからコットンキャンバス地もそんじょそこらのブランドとは一線を画すクオリティ。よほど雑に扱わない限りは問題なく、確実に早く減価償却できると思います。気になった方は探してみてはいかがでしょう? 使い勝手も抜群ですから!Photo:Shimpei SuzukiText:Ryutaro Yanaka