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宮司愛海アナ、北京五輪で “フジの顔” に!成長にあった4年間の取材ノート「心が折れそうなときに読み返します」

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2月4日に開幕した北京冬季オリンピックで、フジテレビのメインキャスターを務めているのが宮司愛海アナウンサー(30)だ。【写真11枚】フジテレビ『S-PARK』キャスターの奮闘現場に初密着!北京から届いた宮司アナ本人の「自撮り」写真、取材ノートの中身も「初めて冬季五輪の現場に行ったのが、前回の平昌なんです。当時は『めざましテレビ』の取材班として行ったので、スポーツに限らず現地の生活に関する取材もたくさんしました。冬季五輪に “スポーツキャスター” として挑むのは初めてなんです」 平昌以降の4年間は、宮司アナにとって密度の濃い時間だった。帰国直後の2018年4月に始まったスポーツニュース番組『S-PARK』(毎週土曜、日曜放送)では、番組のメインキャスターに就任。「バラエティ番組の進行と違い、自分が番組の空気を作るという責任が大きいので、いまだに放送前は緊張します」 放送1時間半前ごろからのディレクターたちとの打ち合わせでは、入念に進行を確認。編集した競技映像を確認する「プレビュー」で、生放送用の原稿を読み合わせる姿は “五輪中継の顔” としての風格が漂っている。「オンエア後も翌日の準備などがあって、どうしても週末の就寝時間は3時、4時になってしまいます。ですから、健康管理には気をつけています。休めるときに休んで、仕事をするときはバリバリやって、とメリハリを意識しているんですが、どうしても食生活が乱れ気味かもしれません。 取材現場ではゆっくりご飯を食べる時間がないので、『合間にちょこっと、おにぎりが食べられたら』という気持ちになってしまいます(笑)」 平昌五輪後、2021年の東京五輪でも同局のメインキャスターに抜擢された。今回で3大会連続の五輪取材になるが、4年ぶりの冬季五輪の取材は平昌に比べると、向き合い方がまったく違っている。「準備の仕方がわかった4年でもあるので、資料作りにしても調べておくべきもの、必要なものを具体的に考えられるようになりました。そこは成長したかなと思いますね」 そんな宮司アナが、取材に必携するのが “取材ノート” だ。『S-PARK』担当後から作るようになったという。「スポーツを担当されている方なら、皆さんやっていることなので……」と、恐縮しながら今回、特別にその取材ノートを見せてくれた宮司アナ。ノートは、競技に関する情報の加筆や差し替えに便利なルーズリーフを愛用している。「中継時、いざというときに困らないようルールをおさらいしたり、選手のプロフィールや演技の構成内容、インタビューの文字起こしなどを貼ったりして、選手像を紐解いていく感じです。 取材現場での空気感や自分の琴線にふれるフレーズや言葉、エピソードをできるだけ拾い上げたいと思っているので、可能な限り現場に出たいんです」 これまでも多くの取材現場に足を運んできた宮司アナに、「琴線にふれた」言葉について尋ねた。「2018年の夏に、アーティスティックスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(当時)のインタビューをさせていただきました。そのときに『死ぬまでこんなことしなさいとは言っていませんよ。選手には賞味期限も消費期限もあって、いましかできないんだから思い切り後悔がないようにやりなさい、と伝えたんです』といったお話を伺って。 当時、通常のスポーツ取材に、サッカーのW杯中継に……と余裕がなかった私には、ものすごく心に突き刺さる言葉でした。『この数年を頑張りきれない自分が今後、人生で成し遂げられることがあるんだろうか……』と思わされたんですよね。いまでも、ちょっと心が折れそうになったとき、そのときのインタビューの文字起こしを読み返します」 北京五輪で6度めの出場を果たすスノーボード・アルペンの竹内智香選手(38)の取材も印象深かったという。「竹内選手は2020年秋、卵子凍結を発表されました。取材では、『競技も続けたいし、子供を産むことも未来の選択肢のひとつとして持っていたい』とおっしゃっていました。 第一線で活躍する方が “人生の道” を広げていく姿が、とても素敵でまぶしく思えたんです。私も昨年30歳になりましたが、一人の女性として励まされて、とても印象深い取材でした」 宮司アナが今回の五輪で注目する選手は多い。なかでも、日本に第1号の金メダルをもたらしたスキージャンプの小林陵侑選手(25)は、4年前の五輪でも不思議と目で追っていた選手だった。(取材は1月末に敢行)「陵侑選手は、平昌五輪が初めての五輪出場なのに、のびのびと競技をしていて『すごい選手だな』と思ったんです。4年間で金メダルを狙える実力をつけて、本番に向けて尻上がりに調子を上げているので楽しみです。 あとは、連覇のかかる女子スピードスケートのパシュートにも注目しています」 最後に宮司アナはこんな思いを話してくれた。「スポーツを通して選手のことを知る。私の仕事は選手の人柄にふれて、選手の心を伝えることだと思っています」 宮司アナが伝える “心” は北京から約2000km先の日本まで、冬の季節風に乗って届くーー。

 宮司愛海アナ、北京五輪で “フジの顔” に!成長にあった4年間の取材ノート「心が折れそうなときに読み返します」