安全な空の旅のためにお出かけ前にご確認を。 飛行機に持ち込めないもの。
1.なぜ、飛行機に持ち込めないものがあるの?
テロなどの危険を防ぎ、空の安全を守るため、「危険物」の持ち込みは禁止されています。
飛行機に乗る際、空港の金属探知器のゲートをくぐったらアラームが鳴ってしまい、確かめたらポケットの小銭入れやベルトの金具が原因だった、といった経験はおありでしょうか。
飛行機に乗るときは、空港で必ず本人と荷物について安全上のチェックを受けることになっています。
大きなスーツケースやキャリーバッグなど、チェックインカウンターで預ける荷物を「預け手荷物」などといい、機内まで持ち込む荷物を「機内持ち込み手荷物」などといいますが、どちらもX線検査機を通すなどして中に危険物が入っていないかどうか検査されます。
人間は金属探知器のゲートを通るなどして、機内への持ち込みが禁止されている物を身につけていないか検査を受けます。また、確実に機内への持ち込みが禁止されている物が持ち込まれないことを確認するため、再検査を受けていただくこともあります。
面倒と思われるかもしれませんが、テロやハイジャック、そして万一の大事故を防ぐためには、欠かせない重要な手続きです。
空を飛ぶ飛行機の中という、地上と異なる特殊な状況では、ふだん何気なく使っている品物が「危険物」となることがあります。それとは知らずに「危険物」に当たる物を飛行機に持ち込もうとして搭乗前の検査で発見されたら、その「危険物」を廃棄するか、または別の手段での送付を手配するなどのことをしなければなりません。
旅の準備をする段階で、どのようなものが機内持ち込み手荷物に入れられないか、あるいは預け手荷物に入れられないかなどを確認しておきましょう。
機内持ち込み手荷物、預け手荷物のどちらにしても、旅客が飛行機に持ち込める荷物については、航空法や国際民間航空機関(ICAO)の取り決めにより、世界共通の基本ルールが定められています。ここでは、その基本的なルールをご説明します。
なお、航空会社によって細部が異なる場合があったり、国際線と国内線によって差異があったりしますので、詳細については、実際に利用される航空会社などに確認することをお勧めします。