桃園空港の駐車場清掃員がコロナ感染 市内の学校2校が臨時休校/台湾
桃園空港駐車場で消毒を実施する軍の化学部隊
(台北、桃園空港中央社)中央感染症指揮センターは3日、桃園国際空港に勤務する40代女性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。女性には最近の海外渡航歴がなく、国内で感染したとみられている。女性は桃園空港の駐車場清掃員。ワクチンは英アストラゼネカ製を2回接種済みだった。今月2日に発熱や寒気、せきなどの症状があり、3日に検査を受けたところ、陽性が確認された。女性の家族6人は検査の結果全員陰性だった。女性の家族が通う桃園市内の小学校と高校各1校は4日、臨時休校した。軍の化学部隊は4日、桃園空港駐車場で消毒を実施。空港運営会社によると、女性は入国者を乗せる防疫タクシー用の区域を担当しており、ターミナル内では勤務していないものの、出勤時に第2ターミナルに出入りすることから、第1、第2ターミナルも4日に全面的に消毒する。3日夜には防疫タクシーの運転手552人全員を対象に検査を受けるよう連絡。すでに313人が検体採取を済ませたという。防疫タクシー運転手は検査を終えるまで勤務停止とする。また、女性は昨年12月30日と31日の午前中、桃園市の忠貞市場で子供用アクセサリーを販売していた。指揮センターは当該時刻に同市場に出入りした人に対し、14日までに発熱などの症状が出た場合は速やかに検査を受けるよう呼び掛けている。(呉睿騏/編集:名切千絵)