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Sep

日本合流のブラジル帰化組がオランダ空港で足止め! 中国協会に「リスペクトの欠片もない」と不満爆発!

空港の椅子で睡眠を取る姿をSNSに投稿

怒りを押し殺したような筆致で想いを綴ったアロイージオ。(C)Getty Images

ドタバタ劇はまだ終わっていなかった。日本での合流を目ざしていた中国代表の帰化選手たちが、乗り換え先の欧州で足止めを食らい、不満を爆発させている。【PHOTO】W杯アジア最終予選、中国戦&サウジ戦に臨む日本代表招集メンバー23名を一挙紹介! 1月27日に埼玉スタジアムで開催されるワールドカップ最終予選、日本戦に向けて、中国サッカー協会は27名の遠征メンバーを確定。国内組22名は23日午後に上海を発って日本に入国し、国外に滞在する5選手も随時機上のひととなり、日本で合流する予定だった。 しかし、ブラジル出身のFWアロイージオ、MFフェルナンジーニョ、MFアランの3人がオランダのアムステルダムでトラブルに遭遇。サンパウロからトランジットする予定だったところ、東京行きの便のチケットが無効であることが判明したのだ。 アロイージオは中国版ツイッター「ウェイボー」に空港の椅子で寝る、疲労困憊した自身の様子を投稿。次のように窮状を訴え、中国協会を皮肉った。「みんな、おめでとう。アムステルダムまでやって来たのはいいけど、東京行きの僕たちのチケットが無効だと言われ、日本へのフライトは明日に変更されたよ。空港で8時間も待たされ、さらにこれから14時間もここにいなければいけない。空港のホテルも満室で入れてもらえず、休む場所がないからね。これが組織としての能力なんだろう。僕たちへのリスペクトの欠片もないんだ」 どうやら中国協会が委託した旅行代理店との間に伝達ミスなどがあったようで、彼らがアムステルダムに到着したときには、日本行きの便はキャンセルされていたという。中国メディアによると、代表チームのリ・シャオペン監督は彼らとすぐさま連絡を取り、ホテルの確保など早急な対応に当たったとされ、その後に状況が改善された可能性はあるが、アロイージオたちは組織としての対応力に苦言を呈した格好だ。今回招集を見送られたFWエウケソンを含め、所属する広州FC(現・広州恒大)の肝煎りで“帰化”を決意したブラジル出身4選手。だがその後にクラブの財政破綻で給料未払い問題が深刻化し、昨年11月中旬から12月上旬にかけていずれも退団を表明。ブラジルに帰国していた。今回は急転直下の展開で再招集が実現したが、やはりどこかに不信感を抱えていたのかもしれない。 中国メディアの『新浪体育』は「普段の温和なアロイージオからは想像もできない憤りだ」と記し、ウェイボー上では彼らの窮状を心配するファンやサポーターの声があれば、その一方的な言い分に不快感を示している者もいる。 ただ、日本当局は中国代表チームに「1月23日」までの入国を通達しており、もしそこれが24日以降にずれ込むようだと帰化組は入国できないことになる。はたして、どのような結末を迎えるのか。このままオランダからブラジルに舞い戻る可能性も否定できない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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