テレビ、PC、スマホをこの1台でカバー! CORSAIR本気のリビング用キーボード「K83」を試す
K83は、接続方法を3種類から選ぶことが可能な、マウス操作にも対応するキーボード。
あるときはドングルを介した2.4GHzのワイヤレス接続で、あるときはBluetooth接続で、そしてまたあるときはUSBケーブル接続で利用でき、キーボード右側にはタッチパッドやスティック、左右ボタンなどを備えている。これ1台あれば、複数のデバイスでキーボードとマウスが使えるようになるわけだ。
たとえばデスクトップPCはUSBケーブル接続で利用し、リビングのテレビはドングルによるワイヤレス接続で、タブレットはBluetooth接続で利用する、といった使い分けが可能。
Bluetooth接続については2系統用意されているので、もう1台他のデバイスをペアリングしておくこともできる。接続先の切り替えはファンクションキーを押すだけなので、再接続にかかる手間も最小限だ。
K83に付属するUSBケーブルとUSBドングルF5~F8キーは接続方法の切り替えボタンも兼ねている右側にあるマウス操作のためのパッドやボタンは、実は4ボタンマウス以上の機能をもっている。
真ん中の丸いエリアは指先の滑りの良いタッチパッドで、人差し指で操作しながら、その下に見える左右ボタンを親指でクリックできる。もしくは、キーボード右端を握り込む形で持ったときは、右上にあるスティックでマウスカーソルを操作することも可能だ。
右側にはタッチパッドと左右マウスボタン、スティックなど握り込むようにして持ち、スティックを操作そして、キーボード本体の裏面には、小さめの「L」ボタンと大きめの「R」ボタンが用意されている。これは、スティックを親指で操作しつつ、人差し指と中指でLRボタンを押すというような使い方ができるもの。ようするにほとんどゲームパッドのような使い勝手が実現可能なのだ。
スマートフォンやタブレットのゲームアプリのなかにはゲームパッド対応のものもある。そこでこのパッドを活用すれば、他の人より有利にプレーできる可能性もあるのではないだろうか。
一方で、ワイヤレスキーボードで気になるのは電池もち。K83は電池交換式ではなく充電式の内蔵バッテリーで駆動し、最長約40時間の連続動作を可能としている。ほぼ丸2日間たっぷり使えるため、いざというときに電池切れ、なんてトラブルはまずなさそうだ。
K83を裏返すと、LRボタンが現れる充電ポートはマイクロUSB。満充電で約40時間動作する機能以外の部分で見ると、K83の最大の魅力の1つはなんといっても所有感のあるデザインだろう。
よくあるモバイル性能だけに特化したコンパクトキーボードとは一線を画している。ボディ表面はヘアライン加工が施されたアルミニウム素材で仕上げられ、高級感が漂う。
このアルミ素材のおかげか剛性は高く、キータッチの安定感はかなり高い。キーを叩いたときに瞬間的に歪むような、コンパクトキーボードにありがちな頼りなさは一切ないし、ストロークも浅すぎず、ややコシがあって打ちごたえのあるフィーリングだ。
アルミニウムボディの洗練されたデザイン薄く、片手でつかんで楽に持ち上げられるキーストロークは浅すぎず、それなりにコシもあるLEDバックライトも備えている本体重量は480gと超軽量モデルではないが、自宅で持ち運んで使うのがおっくうになるような重さでもない。
剛性があるわりには本体は薄く、片手でつかんで軽く持ち上げられるし、リビングのソファに座りながらK83を膝に置いて使うようなスタイルでは、ほどよい重量があるおかげで安定させやすいというメリットもある。
機能充実でさまざまな使い方ができそうなK83、実際のところどんな感じで使えるだろうか。