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Sep

あのRAW現像ソフトの老舗「SILKYPIX」が、型破りな機能を搭載して新登場

SILKYPIXシリーズは、写真愛好家のみなさんには説明不要なほどに知名度の高いRAW現像、およびJPEG調整ソフト。カメラメーカーやレンズメーカーにも採用され、編集ソフトとして同梱されたり、現像エンジン(画像処理を行うプログラム)を提供していたりと、知らずに使っているひとも多いことだろう。それくらいに浸透しているソフトだ。

今回紹介する「SILKYPIX Pro10」はシリーズ最高峰の製品で、数あるRAW現像ソフトの中でも「個性的」で「自由度の高い」ソフトとして存在感を増している。

あのRAW現像ソフトの老舗「SILKYPIX」が、型破りな機能を搭載して新登場

「作品を作る」という作業に対して「ストイック」で「まじめ」な印象だった従来のバージョンに対し、「遊び心」がプラスされたという感じ。とくに、RAW現像後にレタッチまで行うヘビーなユーザーなら、その楽しさや可能性は実感できるに違いない。

まずは、「SILKYPIX Pro10」の特徴を簡単に紹介しておくと、ワークフローと機能面の両方で大きな変化を遂げている。前者は「セレクト」セクションを追加したことによる作業の効率化で、後者は「合成」機能の搭載だ。

写真編集を目的とするユーザーにとっては、おそらく「合成」機能が「SILKYPIX Pro10」最大のトピックであり、興味の対象となることだろう。

それにしても、RAW現像で合成とは、なんとも型破りなソフトだ。

新機能の「ストロボモーション」で通行人を合成。RAW現像ソフトでありながらこんな写真が作れるのも「SILKYPIX Pro10」の面白さ。

ほかにも、よりデリケートな処理が行えるノイズ除去機能(ファインディティール)や、部分的なぼかし機能、歪みを補正する機能などが新たに搭載されているが、この辺りはいわば正統進化。制作する作品の方向性に大きくかかわるというよりは、クオリティーをアップするためのブラッシュアップといえる。