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May

FILCOの“親指Fnキー”小型メカニカルキーボードの使いやすさを検証

Majestouch-MINILA-R-Convertible(以下、MINILA-R)は前述したとおり、日本語と英語配列の2種類を用意しているが、そこからさらにキースイッチとしてCheryy MXの「茶軸」、「青軸」、「赤軸」、「静音赤軸(Webサイトの表記ではMX SILENT静音軸)」を選ぶことができる。さらに、Web直販サイトのダイヤテックオンラインショップには英語配列の「黒軸」もある。

軸についてはダイヤテックのWebサイトのこちらのページに説明があるとおり、茶軸はスタンダードでタクタイルな入力感、青軸はクリック感が強く「カチッ!」という音がよく聞こえるメカニカルキーボードならでは打ち心地、赤軸はクリック感がなく、じょじょにスイッチが重くなるリニアなストロークで静音向き、静音赤軸は赤軸よりもさらに静音性を上げた作り。なお、直販で手に入る黒軸は赤軸と同じリニアタイプでバネの反発を上げたことで、キーの戻りが速くなっているという。

黒軸については執筆時点では製品が掲載されていないため不明だが、キーピッチはすべて19mmで、キーストロークは茶軸/青軸/赤軸が4mm、静音赤軸が3.7mmとなっている。なお、押下圧については情報が出ていないのでわからない。

FILCOの“親指Fnキー”小型メカニカルキーボードの使いやすさを検証

今回筆者が試用した茶軸版は「スコスコ」と軽く打ててクリック感がなくタッチが軽い。赤軸の説明のほうにこそクリック感がないと書いてあるのだが、手元に赤軸のキーボードがないので、どの程度違いがあるのか確かめられなかった。キー構造が違うので一概には比較できないが、茶軸は筆者手持ちで静電容量式のHHKB Professional HYBRID Type-S(キーストローク3.8mm、押下圧45g)と比べてみると、キーによってはより軽く感じられた。

一方の青軸についてはこれぞメカニカルという感じで「カチャカチャ」と音が鳴りまくる。押し心地は違うが、押下圧は茶軸とほとんど変わらないようだ。

個人的にメカニカルキーボードはこのスイッチ音が好きだし、打っていて気持ちが良いので、「カチャカチャ ッターン」とリズミカルにキーを叩きたいなら青軸をおすすめしたい。ただ、ボイスチャットや動画配信時などでかなり音を拾うだろうし、オンライン会議をしているときだと内職しているのがバレやすそうなので注意が必要だ。

今回試した茶軸。タッチが軽くクリック感がなかった青軸は「カチャカチャ」とメカニカルスイッチらしい音が出る

MINILA-Rの本体サイズは297×124×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は680g。横幅は30cmを切っており非常にコンパクト。単3形乾電池2本で動作するが、駆動時間は公式Webサイトに書かれておらず不明。ただ、Bluetooth 5.1規格を採用したことで、低消費電力に通信可能としている。

正面側面背面側面左側面右側面単3形乾電池2本で動作。USB接続すれば電池がなくても動かせる電源スイッチは底面にあるUSB接続で使用するにはUSB Mini-BをPC側につなぐ。Type-AポートのほうはHubとして動作する折りたたみ式のスタンドスタンドの開閉時比較底面4箇所にゴム足がついている側面に「FILCO」ブランドのロゴ

【お詫びと訂正】初出時に、PCとの接続用USBポートについて、Micro USBとしていましたが、正しくは「USB Mini-B」となります。お詫びして訂正させていただきます。