【10/1オンライン講義実施!】未来の医師に知っていただきたい介助犬のこと(日本介助犬協会)
(社福)日本介助犬協会(以下、協会)(https://s-dog.jp/)は2021年10月1日(金)に横浜市立大学(https://www.yokohama-cu.ac.jp/index.html)の医学部3年生を対象に介助犬に関する講義をオンラインで実施した。協会はイベントや講演など、年に300件を超える介助犬啓発・広報活動を実施してきたが、昨年度より新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、そのような啓発の場の中止が相次いだ。そこで企業・団体や学生を対象としたオンライン講演を積極的に受け入れ、実施してきている。講義では高柳友子医師(協会専務理事)による障害者支援・リハビリテーションについて、介助犬や身体障害者補助犬法の説明、介助犬によるリハビリテーションの説明を交えて行われた。 また、介助犬PR犬のレモンがリアルタイムで画面を通してデモンストレーションを実施し、物を拾い上げたり、冷蔵庫を開けてボトルを取ったり、携帯電話を探して持ってくるなど、介助犬の仕事の様子を画面越しに披露し、介助犬の介助作業を通して、肢体不自由者の日常生活での課題に理解を促した。 講演の終盤には、岡山から参加の介助犬使用者藤原智貴さんから、サーフィンで首の骨を骨折した時、リハビリを行っていた時、関わってきた医師の言葉と自らの気持ち、その後アダプティブサーフィンとしてサーフィンに復帰し、世界銅メダリストになった想い、介助犬ダイキチとの生活やパラスポーツの重要性について動画を交えて紹介した。講演を行った高柳からは「障害で不可能なことを可能にするのがリハビリテーション。人間には無限の力がある。自分だったら、と考える医師になってほしい」と、藤原からは「患者には分からないことが多い。患者にとって一番良い状態に戻れるよう導く医師になってほしい」と、学生に熱いメッセージが届けられた。 横浜市立大学医学部では、毎年、医学部3年生に実施するリハビリテーション科学の臨床医学講義において、最終日に特別講義として高柳友子先生に介助犬の活動について講義をして頂いています。高柳友子先生の講義は、介助犬の活動を通して障害者(患者)の気持ちに寄り添った医療の大切さを教えてくれます。全国の医学生にも、ぜひ受けて頂きたい講義です。 肢体不自由者の自立と社会参加のため、特別な訓練を受けた犬であり、ユーザーとなる方一人一人のニーズに合わせて「落としたものを拾う」「ドアの開け閉めを行う」等オーダーメイドで訓練され、ユーザーと一緒に国の認定試験を受け、初めて認定される。 社会福祉法人日本介助犬協会 管理部広報G045-476-9005info@s-dog.jp