【2021年版】モバイルバッテリーおすすめ7選!
こちらは、メディアジーン コマースチームからの記事です。
アウトドアや災害時などに役立つモバイルバッテリー。最近は、ブランドや種類、容量の違いや機能差など、特徴が異なる製品が数多く登場しています。そのため、詳しい知識を持っていない人にとっては、細かな違いが分かりにくいかもしれません。
結論から言うと、モバイルバッテリーを選ぶ際は、「サイズ・重量」「容量」「機能」といった点に注目することが大切です。とはいえ、自身に合う「サイズ・重量」「容量」「機能」の目安が分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、家電ライターとしてご活躍中の秋葉けんたさんにご協力いただき、モバイルバッテリーの選び方や種類、おすすめのモバイルバッテリーについて解説しています。ぜひ、自分にぴったりのモバイルバッテリー探す際の参考にしてみてください。
なお、以下の表示価格は変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
■監修者
秋葉けんたさん編集プロダクションマイカに所属。雑誌や専門誌のライターとして活躍。 家電やIT全般の執筆を得意とし、書籍、新聞、業界誌やWebコンテンツ、オウンドメディアなど多方面にコンテンツを提供。
■目次
モバイルバッテリーの選び方
-サイズや重量で選ぶ(コンパクトさ)
-容量で選ぶ
-ポート数で選ぶ
-その他の便利な機能
モバイルバッテリーのおすすめ7選
-とにかくコスパが良いモバイルバッテリー
-アンカーのおすすめモバイルバッテリー
-持ち歩きしやすい!コンパクト・軽量なモバイルバッテリー
-災害対策にもおすすめ、大容量のモバイルバッテリー
まとめ
モバイルバッテリーの選び方
理想のモバイルバッテリーを選ぶには、どのようなサイズや重量の製品があるか、どのような機能が備わっているか、といった点を事前に把握しておくことが重要です。まずは、モバイルバッテリーを選ぶ際に注目すべきポイントについて見ていきましょう。
サイズや重量で選ぶ(コンパクトさ)
外出時など持ち運んで使うことが多いモバイルバッテリー。コンパクトなサイズであれば、持ち運びが便利になりますよね。だからこそ、サイズや重量を基準に、使用シーンに合わせて選んでいきましょう。近隣への外出であればコンパクトモデル、海外旅・出張など、大容量のバッテリーが必要なシーンであれば大容量タイプがおすすめです。
たとえば、超コンパクトサイズといわれている「Anker Astro E1 5200」の場合、iPhoneXのサイズ・重量と比較してみると、そのコンパクトさがお分かりいただけるでしょう。
Anker Astro E1 5200 | iPhoneX | |
---|---|---|
高さ | 96mm | 143.6 mm |
幅 | 43mm | 70.9 mm |
厚さ | 22mm | 7.7 mm |
重量 | 125g | 174 g |
また、持ち歩くことを想定し、「ポケットに入るサイズか」「よく使う鞄のポケットへの収まりは良いか」などを確認しておくことも大切です。充電中にスマホを使うことも想定し、自分の手の大きさと合わせて重ね持ちができるかどうかも調べておくと、より理想的なモバイルバッテリーを選べるでしょう。
メリット
・重い、鞄の中で邪魔になるといったことがなくなる
・日常的な使用、旅行・出張など使用シーンを考えて選ぶことで、より自分に合ったタイプを選べる
デメリット
・コンパクトさだけを優先すると、容量不足を感じる可能性がある
容量で選ぶ
モバイルバッテリーの容量を表す単位は「mAh(ミリ・アンペア・アワー)」です。最初に容量と一般的なスマホの充電回数について、記載しておきます。
容量 | スマホの充電回数(目安) |
---|---|
5,000mAh | 1~2回 |
10,000mAh | 2~3回 |
15,000mAh~20,000mAh | 5~6回 |
ただし、上記の表はあくまで目安です。実際には、電圧変換ロスなどにより、充電できる容量が少ない場合もあります。容量とスマホの充電回数を基準にモバイルバッテリーを選ぶ場合は、余裕を持った容量を選ぶと良いでしょう。
また、代表的なスマホの機種とバッテリー容量は次の通りです。
機種名 | バッテリー容量 |
---|---|
iPhone XR | 2,942mAh |
iPhone Xs | 2,658mAh |
Xperia XZ3 | 3,200mAh |
Galaxy S9 | 3,000mAh |
AQUOS R2 | 3,130mAh |
メリット
・容量が大きければ大きいほど、充電回数が増える
デメリット
・容量が大きければ大きいほど、モバイルバッテリーの重さ・大きさが増える
ポート数で選ぶ
モバイルバッテリーの「ポート数」は、同時に充電できる機器数の数です。容量が少ないモデルの場合は、1~2ポート、大容量の場合は2~4ポートが一般的です。
メリット
・普段、カバンの中に入れて持ち歩く精密機器の数を書き出すことで、必要なポート数を判断し、適切な購入が可能(ノートPC、タブレット、ワイヤレスイヤホン、加熱式タバコ、ハンディファン、ゲーム機など)
デメリット
・低価格帯のモデルの場合、複数機器を同時に充電すると、充電速度が落ちるケースがある
・1ポートあたりの最大出力値や、モバイルバッテリー全ポートの合計出力値を確認しておくことが重要
その他の便利な機能
急速充電機能
急速充電機能があれば、急いで充電を終わらせたいときにも便利です。モバイルバッテリーの急速充電規格には、以下のようなものがあります。
・Quick Charge・Super Charge・USB PD(Power Delivery)
中でもAndroidユーザーの方に確認していただきたいのが「Quick charge」です。最新バージョンの「Quick Charge 3.0」は、従来製品に比べて、約4倍早くスマホの充電ができるようになりました。また、現在注目が集まっている「USB PD」は、標準的なモバイルバッテリーと比べると、20倍の給電パワーを持つ優れもの。
しかし、現在のところ、スマホやノートパソコン側はそれほど多くの電力を必要としていないため、フルパワーを発揮する必要性には至っていません。
また、USB PDの性能を発揮させるための条件として下記3点、全てがUSB PDに対応済であることが挙げられます。
・充電に使うモバイルバッテリー・充電するデジタル機器(スマホ、ノートパソコンなど)・デジタル機器とモバイルバッテリーを繋ぐケーブル
特にノートパソコンなどで使いたい場合は、必要なワット数も併せて確認しておきましょう。
ソーラー充電機能、高度な防水機能
最近では、アウトドアやキャンプといった屋外でも使えるモバイルバッテリーのほか、災害対策としてのモバイルバッテリーが注目を集めています。災害時には、普段のようにスマホが充電できるとは限りません。
ソーラータイプは、大容量タイプ(20,000mAh)のモデルが多く、災害対策にうってつけです。しかし、その分重く、常に持ち運ぶには適していません。そのため、災害用のリュックなどに常備しておくと良いでしょう。
常に持ち歩くことを意識する場合は、5,000mAh程度の軽量薄型を選ぶ方法もあります。最新のリュックには、USBポート付きで、モバイルバッテリーを入れ、ケーブルを外からスマホとつなげて使うことができるものもありますので、そちらも併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
アウトドア、災害対策共に役立つのは、エレコム DE-M20L-3350BKのように、懐中電灯型のLEDライトを搭載したモバイルバッテリーです。そのほか、2020年9月3日に発売されたソーラーパネル搭載のAnker PowerCore Solar 10000も注目されています。太陽光を電力に変換するため、コンセントからの充電に比べ時間はかかるものの、電力が使えない屋外や停電時にも活躍してくれるのが魅力です。
アウトドアでの使用を重視する場合は、高度な防水機能が備わっていることが必須と言えます。ただし、大容量+ソーラーパネル+防水機能を持つタイプは、頑丈な分重いため、自身の体力や使用シーンに合わせて選択してみてください。
ケーブル一体型(ケーブル内蔵型)/コンセント付き/ワイヤレス充電対応
ケーブルを持ち歩くわずらわしさがなくなるだけでなく、断線がしにくいといったメリットのあるモバイルバッテリーです。外出先で頻繁に充電する人にとっては、かなり便利なタイプと言えるでしょう。ただし、コンセント付きは、ラインナップが多くありません。
なお、ワイヤレス充電をするためには、「Qi(チー)規格」に対応した機種であることが必須です。iPhoneの場合、8以降であれば全てQi規格に対応しています。
Type-C対応
2014年、大量のデータを高速転送できるUSB規格として誕生したのが「USB Type-C」です。コネクタの形は、平らで楕円形。USB PDの性能を最大限発揮させるためには、USB Type-Cの使用が必須です。ただし、USB Type-Cの全てがUSB PDに対応しているわけではありません。最大100Wの電力供給が見込まれているUSB PDと共に使用することを検討している場合は、Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 3 ケーブルのように、高速通信対応済みとの記載があるケーブルをご購入ください。
モバイルバッテリーのおすすめ7選
とにかくコスパが良いモバイルバッテリー
●Anker Anker PowerCore III Fusion 5000
モバイルバッテリーとUSB急速充電器を兼ね備えた1台2役の優れもの。コンセント一体型のため、持ち運びも楽々です。iPhone 11を30分間で最大50%まで充電できるため、外出前に充電切れに気づいたとしても安心ですね。2台同時の充電ができるほか、イヤホンやスマートウォッチ充電用の「低電流モード」も搭載されているので、幅広いアイテムを充電できます。
メーカー | Anker |
サイズ | 約78 x 71.5 x 30mm |
重量 | 約176g |
充電回数の目安 | おおよそ1回(4850mAh) |
ポート数 | 2 |
急速充電機能の有無 | あり |
コスパ | ★★★ |
その他の対応機能 | Anker独自技術PowerIQ 3.0・Quick Chargeなどの充電規格にも対応 |
3,590円
●エレコム DE-M21L-6700BK
広域発光LEDライト搭載のスマートフォン用モバイルバッテリーです。カラーはブラックとレッドの2種類。ライト部分は「4段階調光点灯」「SOSモールス信号パターンの点滅」を選択できます。三脚固定やフックでの吊り下げ、磁石での固定などさまざまな使用シチュエーションに対応しているため、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで強い味方になってくれます。防塵防水保護規格IP44に適応しているので、短時間の弱い雨程度であれば濡れても安心です。
また、最大出力2.4Aと大きく、スピード充電に対応しているのも大きな特徴です。スマホとモバイルバッテリーを接続した状態で充電すれば、両方まとめて充電することもできます。ひとつずつ差し直す必要がないため、手間も時間もかかりません。
メーカー | エレコム |
サイズ | 約W115×D42×H77(mm) |
重量 | 約305g |
充電回数の目安 | 2回(6700mAh) |
ポート数 | 1 |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | ★★★ |
その他の対応機能 | LEDライト・最大1.8Aで急速充電・スマホとモバイルバッテリーをまとめて充電・最適な出力で充電するおまかせ充電・低電流モード・防塵防水(IP44対応) |
3,436円
アンカーのおすすめ充電器
●Anker Anker PowerCore III Fusion 5000
ケーブルを持ち歩きたくない方、持ち運ぶ荷物を減らしつつも、いざというときに備え、ある程度の機能を持つモバイルバッテリーを探している方におすすめなのが、「Anker PowerCore III Fusion 5000」です。ポート数が2個設けられているため、同時充電も行えます。モバイルバッテリーとUSB急速充電器を1つにした、手軽なアイテムです。
メーカー | Anker |
サイズ | 約78 x 71.5 x 30mm |
重量 | 約176g |
充電回数の目安 | おおよそ1回(4850mAh) |
ポート数 | 2 |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | ★★★ |
その他の対応機能 | Anker独自技術PowerIQ 3.0・Quick Chargeなどの充電規格にも対応 |
3,590円
●Anker AnkerPowerCore III 10000 Wireless
2020年12月発売の新製品!大容量やスピード充電を求める方におすすめです。たとえば、iPhone12では、30分で最大50%まで充電可能。さらにワイヤレス充電機能にも優れ、厚さ5mmまでのケースなら、ケースを外すことなく充電できます。また、18ヵ月の製品保証が設けられている点も大きな魅力です。
メーカー | Anker |
サイズ | 約106 × 68 × 19 mm |
重量 | 約243g |
充電回数の目安 | iPhone 12を2回以上、Galaxy S20を約2回 |
ポート数 | 2(USB-Aポート・USB-Cポート) |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | ★★★ |
その他の対応機能 | ワイヤレス充電 |
4,990円
持ち歩きしやすい!コンパクト・軽量なモバイルバッテリー
●Anker PowerCore 5000
特に注目すべきは、そのコンパクトさと持ち運びのしやすさです。iPhoneXとのサイズ比較をご覧ください。
Anker Astro E1 5200 | iPhoneX | |
---|---|---|
高さ | 108mm | 143.6 mm |
幅 | 33mm | 70.9 mm |
厚さ | 33mm | 7.7 mm |
重量 | 約134g | 174 g |
ここまでのコンパクトながら、容量は5,000mAhとなりますので近場などのお出かけには十分ではないでしょうか。また、PowerIQ に接続された機器を自動的に検知することで、フルスピード充電も可能です。このような機能性に加え、スタイリッシュなデザインや、ブラック・ホワイト・ブルー・レッドの豊富なカラーバリエーションも注目すべきポイントです。
メーカー | Anker |
サイズ | 約96 x 43 x 23mm |
重量 | 約125g |
充電回数の目安 | iPhone XSに約1.4回、iPhone XS MaxやXperia XZ2やGalaxy S9等にも1回以上 |
ポート数 | 1 |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | |
その他の対応機能 | PowerIQテクノロジー |
1,899円
●エレコム DE-M20L-3350BK
Anker Astro E1 5200と比較すると、ややサイズアップする印象のエレコム DE-M20L-3350BKですが、iPhoneXと比べれば、コンパクトさが実感できるでしょう。
DE-M20L-3350BK | iPhoneX | |
---|---|---|
高さ | 133mm | 143.6 mm |
幅 | 34mm | 70.9 mm |
厚さ | 34mm | 7.7 mm |
重量 | 130g | 174 g |
また、特筆すべきは防災LEDライト搭載のモバイルバッテリーであるという点です。ライト部分は「4段階調光点灯」「SOSモールス信号パターンの点滅」が選べ、被災時やアウトドア時にも役に立ちます。先端部のソケットを引き出し、水を入れたペットボトルの口に取り付けると簡易的なランタンの完成です。また、電池の残量や低電力モードのON/OFFはLEDランプで確認することもできます。さらに、定電流モードを搭載しているので、Bluetoothヘッドホンなど、ワイヤレスイヤホンなどの小型電子機器もスムーズに充電可能です。USBポートには高性能I Cが搭載されており、接続機器の種類を自動で見分けてくれるので、常に最適な出力で充電してくれます。
メーカー | エレコム |
サイズ | 約W34×D34×H133(mm) |
重量 | 約130g |
充電回数の目安 | 1回弱(3350mAh) |
ポート数 | 1(USB-A ) |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | ★☆☆ |
その他の対応機能 |
3,252円
災害対策におすすめ、大容量のモバイルバッテリー
●RAVPower RP-PB201
スマホ、タブレットはもちろん、パワーが必要なパソコン(MacBook Proなど)の充電にも対応している高性能モバイルバッテリーです。13インチのMacBook Proも、2時間で満充電できます。また、USB-Cポート、USB-Aポートを用いて2台のデバイスの同時充電も可能です。20000mAhの大容量のため、長期旅行やビジネス、複数の機器を持ち歩く人にとっても安心です。また、バッテリーには多重保護チップが内蔵されているので、過充電、過放電、過熱などのトラブルから本体・デバイスを守り、安全に充電を行ってくれます。
メーカー | RAVPower |
サイズ | 約 151.7 x 66.7 x 25.2 mm |
重量 | 約 371.7 g |
充電回数の目安 | iPhone11ProMax2.6回 GalaxyS10 3.4回 |
ポート数 | 2(USB-A USB-C) |
急速充電機能の有無 | 有 |
コスパ | ★★☆ |
その他の対応機能 | PD対応 |
7,799円
まとめ
1万円以下の価格帯の中でも、コスパの高いアイテムが販売されているモバイルバッテリー。今回は、その中でも特におすすめの製品をご紹介しました。今回の内容を参考に、ご自身のライフスタイルや求める機能と照らし合わせて、より使い勝手の良いモバイルバッテリーを選んでみてはいかがでしょうか。
Image: Shutterstock