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ニュース 【大人のナイキ】 「DUNK」再入門。人気の理由は? 東京スニーカー氏の私物から読み解くヒストリー 第2回(2008~2015)

DUNK HIGH (VNTG)(2008)

今、NIKEでもっとも人気のモデルといえばリリースも充実しているDUNK。その歴史は80年代まで遡り、いろんなトレンドやカルチャーと結びつきながら存在感を発揮してきた。ここでは本誌のスニーカー連載でもおなじみ、「東京スニーカー氏」こと小澤匡行がUOMO世代に向けてピックアップした私物DUNKのストーリーから、改めてヒストリーを学ぶ。第2回では2008~2015までのDUNKヒストリーをご紹介。【写真】ナイキ「DUNK」ヒストリーのアイテム画像をもっと見る

DUNK HIGH (VNTG)(2008)|クラシック回帰でヴィンテージ加工が主流に

DUNK HIGH (VNTG)(2008)

ニュース 【大人のナイキ】 「DUNK」再入門。人気の理由は? 東京スニーカー氏の私物から読み解くヒストリー 第2回(2008~2015)

「この頃、ファッション的にもアイビーやトラッド、古着が再燃していて、スニーカーもレトロ感のあるヴィンテージ加工がトレンドでした。NIKEからも過去の名品に色褪せや汚れを表現した『VNTG』シリーズがたくさん出ていて、コンプリートするぞくらいの勢いで買い漁ってました。今は黒×白は“パンダ”と呼ばれ、二次流通ではダンクに限らずジョーダン系も人気。自分でもだいぶ履き込んだのでプラスαの風合いが出ていますが、ソールの黄ばみなどはそのままです」(小澤)

DUNK LOW (VNTG)(2008)|オリジナルカラーの反転&ヴィンテージ加工

DUNK LOW (VNTG)(2008)

「こちらも『VNTG』シリーズより、黄×紺のローカット。これは99年の裏ダンクの時に”ミシガン”の反転として登場したカラーです。当時は他に魅力的な配色がたくさんあったから、この斬新な色狙いの人は少なかったと思います。ヴィンテージ加工されるとストリートやきれいめスタイルには合わないと思っていたので、コレを買った時はグローバーオールのダッフルに古いリーバイス501などを合わせていました。99年製の裏ダンク含め、この配色は数が少ない分、2021年に再発されたときはかなり話題になりました」(小澤)

WMNS DUNK LUX / SACAI(2015)|ミニマル指向の最中に出た紐なしダンク

WMNS DUNK LUX / SACAI(2015)

「女性が履きたいような定番モデルとフライニットに代表されるソリッド系が盛り上がった2010年代前半は、僕に限らず世の中がDUNKの気分ではなかったと思います。その中で欲しいと思ったのがサカイとのコラボレーション。ヒモを使わず、シュータンにゴムを施すスリップオン仕様がサカイらしい手の加え方で、当時のミニマル志向にぴったりのデザインでした。白×グレーは自分の服にも合わせやすくて購入。当時はまだ発売から少し経ってからでも、Nike.comで普通に買えたいい時代でした」(小澤)

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