“これ、いいな”と思った色を手軽に採取できる「Color Picker」
「PowerToys」は、Microsoftがかつてパワーユーザー向けに公開していたシステムユーティリティ群だ。Windows 95からWindows XP時代にかけて盛んに開発され、好評を博した一部ツールはOS本体に取り込まれることもあった。いわば、テストパイロット的な役割を持った取り組みであったといえる。
同社は以前よりこの「PowerToys」をWindows 10で復活させる計画を進めていたが、昨年の9月に待望のプレビュー版がリリース。それ以降、ツールの拡充や細部のアップデートが続けられてきた。筆者も仕事柄、初期のころから利用しているが、“もはやこれなしでWindows 10を使うのは苦痛だ”と思うぐらい便利な機能も少なくない。
そこで、本稿では正式リリースに先立ち、現時点で搭載されている「PowerToys」ツールを詳しく紹介していきたいと思う。まだ正式版ではないため、安定性の点から万人にお勧めできるものではないが、パワーユーザーを自負するならぜひ試してみてほしい。ただし、64bit版のWindows 10しかサポートされていない点には注意。
第1回となる今回は、マウスカーソル位置の色を採取できる「Color Picker」を取り上げる。