フィンランドの「何でも潰す」動画がスゴい!! バイクのエンジンやピストンを150tの油圧プレスにかけるとどうなるのか
キックスタートでエンジンを始動。エンジンが回ったままの状態でプレス機の圧力を掛けていきます。
フィンランド発のYouTubeチャンネル「Hydraulic Press Channel」。150トンの油圧プレス機でただひたすらにモノを潰していく動画を投稿し続けるだけの動画チャンネルなのですが、日常生活でも目にするものが粘土のように潰されていく姿に快感をおぼえる視聴者も多い模様。チャンネル登録者数は309万人、動画の総再生回数は6億回を突破する大人気チャンネルとなっています。【写真14枚】エンジン、クランクケース、ピストンを150tでプレスすると……?これまで「Hydraulic Press Channel」で潰されてきたものの中には、興味深いものがたくさんあります。当記事では「Crushing running 4-stroke motor and motorcycle helmet with hydraulic press」という、稼働中のバイクのエンジンや鋳造ピストンを油圧プレス機で潰してみるという動画を紹介します。
バイク用エンジンを油圧プレス機で潰しても爆発はしない
油圧プレス機で潰された後のエンジン。ある程度の原型は保たれています。
今回潰されたエンジンは「稼働中」のもの。油圧プレス機の台に乗せられた後も、キャブレターからエンジンに気化したガソリンが送り込まれた状態となっています。それを潰していくのですから、火花がガソリンに引火して派手に爆発や発火が起こりそうなものですが……いざ潰してみるとそこまで派手なことは起こりません。潰されていく過程で、ガスケットが抜けたり燃焼室に穴が空いたりしたことで燃焼ガスが抜けてしまったのか、早い段階でピストンの動きが止まったことで「吸気」が阻止されてしまったのか……いずれにせよ火花や炎を上げることはなりません。むしろ、あるとき唐突にエンジンが止まる「プスン」という音に悲哀を感じます。また、油圧プレス機の回りは白煙に包まれ、潰れたエンジンからはオイルが漏れ出していることが確認できます。
クランクケースを油圧プレスで潰すと卵のように「パカッ」と割れる
油圧プレス機で潰された後のクランクケース。潰された後もある程度の原型を保っていたエンジンとは異なり、元の姿が想像できないほどバラバラになりました。
続いて自動遠心クラッチ付きエンジンのクランクケースを油圧プレス機で潰していきます。こちらはクランクケースが割れていく様子がよくわかります。粘土のようにグニャリと変形するのではなく、上部からヒビが入り、真ん中で卵のように「パカッ」と割れます。そしてクランクケースが割れた中にある内部の部品が派手に飛び散っていく様子が圧巻です。見どころは自動遠心クラッチが飛んでいくところ。自動遠心クラッチはほとんど変形することなく、プレス機の圧力から逃げるように、手前にポーンと飛び出します。
ピストンは粉々に割れて破片が飛んでいく
油圧プレス機に潰される前のピストン。
動画の最後には、エンジンのピストン(鋳造品)が潰されます。ピストンは油圧プレス機の加重が増していくと、変形するのではなくパラパラと細かく割れてしまいました。現在でも週に1本程度の頻度で「油圧プレス機でモノを潰しまくる」動画を投稿し続けている「Hydraulic Press Channel」。日常でも目にするアイテムが潰れていく姿は興味深いものですが、危険なのでみなさんは絶対に真似しないでくださいね。レポート●松永和浩 写真●Hydraulic Press Channel/モーサイ編集部