ドライバーズカー選手権 歴代チャンピオン 現在の価格は? 後編
もくじ
ー ロータス・エリーゼ(S1)(1996年チャンピオン)ー ポルシェ968 クラブスポーツ(1993年チャンピオン)ー ロータス・エリーゼ(S2)(2001年チャンピオン)ーフェラーリ458 スペチアーレ(2014年チャンピオン)ー ポルシェ911 GT3(997.2)(2010年チャンピオン)ー ポルシェ911ターボ(996)(2000年チャンピオン)ー ロータス・エヴォーラ(2009年チャンピオン)ー ポルシェ・ケイマンS(2006年チャンピオン)ー マツダMX-5(日本名:ユーノス・ロードスター)(NA)(1990年チャンピオン)ー その他のチャンピオンたち
ロータス・エリーゼ(S1)(1996年チャンピオン)
発見した車両:1998年モデル エリーゼ、13万2000km、1万1995ポンド(177万円)
ロータスは英国ベストドライバーズカー選手権を4度制しており、この選手権では3番目となる優勝回数を誇っている。そのうち、2度目の栄冠は、初代エリーゼがデビューして世界中から称賛の声を集めていた1996年にもたらされている。
2016年に本誌のアンドリュー・フランケルが誕生20周年を記念して、シリーズ1のエリーゼのステアリングを握ったとき、彼は再びこのクルマに心を奪われている。「非常にしなやかで、道路のひび割れやうねり、路面変化などまったく問題にしないこのクルマは、燃料タンクが空になるまで運転を止められないだろう」と表現し、続けて「英国だけでなく世界中で作り出された優れたスポーツカーのなかでも、最高の1台と呼べる存在になるだろう」としている。
現在では非常に希少な人気モデルとしてその価値を維持しており、時間の経過とともにその価格は上昇傾向にあるようだ。1万2000ポンド(177万円)程度から見つけ出すことはできるが、すぐに同じ金額でより新しく、より現代的なルックスのエリーゼ・シリーズ2も購入可能なことに気付くだろう。しかし、もっとも純粋で素のままのドライビングを求めているのなら、選ぶべきは新しいモデルではなく、シリーズ1だ。
オールアルミニウム製のKシリーズエンジンには、まるで全粒粉でつくったシリアルのようにヘッドガスケットが破壊されるとの噂があるが、最新ガスケットの耐久性は非常に高い。エリーゼの真骨頂はその純度の高いステアリングと素晴らしい出来栄えを誇るシャシーであり、だからこそ、2~3年毎のホイールアライメントのチェックと、5~6年毎のサスペンションブッシュの交換が重要となる。もちろん、錆には無縁のモデルだが、ボディパネルが破損した場合、交換にはコストが掛かることは覚えておいたほうが良いだろう。
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