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LANケーブルのCAT5とか6とかって何? サクッと解説!

いまや一般家庭でも当たり前の「LAN(ラン)」。Local Area Networkの略で、比較的狭い範囲に構築されるネットワーク環境を意味します。そのLAN内部で機器を接続する方法としては、気軽に移動でき、スマートフォンやノートPCで扱いやすい無線LAN(Wi-Fi)が近年人気ですが、壁やドアなど障害物に影響を受けない有線LANにも需要があります。その有線LANで使用されるケーブルは、8極8芯のモジュラー式コネクタ「RJ-45」を両端に備えたシンプルな構造です。片方をルーターやハブなどのネットワーク機器に、もう片方をパソコンや薄型テレビ、ネットワーク対応オーディオ機器などに接続すればOK、無線LANのようなパスワード設定は無用です。最近ではIPアドレスの自動設定が当たり前ですから、LANケーブルでルーターとつなげばセットアップ終了ということも珍しくありません。

  LANケーブルのCAT5とか6とかって何? サクッと解説!

しかし、LANケーブルは差し込めさえすればいい...と結論付けるのはいささか短絡的です。有線LAN(イーサネット)にはいくつもの仕様があり、仕様ごとに要求されるケーブル品質やコネクタ形状、対応する通信規格が定められています。それが「カテゴリー」で、家庭向けのネットワーク機器やデジタル家電には通常カテゴリー5(CAT5)以降のケーブルが利用されています。コネクタがまったく同じ形状で無理なく接続できますが、それぞれのカテゴリーで内部配線やシールド性能に差があるのです。安定した高品質な通信を行うためには、ネットワーク機器の通信仕様/最大通信速度に応じたカテゴリーのLANケーブルが必要です。たとえば、ギガビットイーサネット(1000BASE-T)対応製品でCAT 5のLANケーブルを使うと、スペックを超えた運用になるため(1000BASE-Tの信号周波数は125MHz)、ごく短距離ならばともかくCAT 5では通信が安定しなくなる可能性があります。市販のLANケーブルには、必ず対応カテゴリーが明記されていますから、利用するネットワーク機器の通信性能に応じたものを選びましょう。【LANケーブルのカテゴリ(RJ-45端子)】※ISO 11801 Amendmentなどの規格をパスした製品であれば、1000BASE-Tの通信が可能です。