Wi-Fiルーター接続後に必ずやっておきたいこと
連載直近の3回は、ちょっとイレギュラーに、この2018年夏の良コスパWi-Fiルーターの製品を具体的に紹介した。今回からは、またレギュラー連載に戻り、Wi-Fiルーターの設定を続けていこう。
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現在、Wi-Fiルーターは、インターネットへの接続を済ませてあり、スマホなどはWi-Fiで接続できている状態になっているはず。このままで自宅Wi-Fiでのインターネット接続はできるので、このまま使って問題はない。ここからは、さらに安全に、より使いやすくするための細かな設定や使い方を見ていこう。
Wi-Fiルーターに接続できたあと、早い段階で必ずやっておきたい作業に、ファームウェアのアップデートがある。これは、Wi-Fiルーターを動作させるソフトウェアに問題があった場合の修正や、機能アップのために更新させるというもの。中には重大なセキュリティの脆弱性を修正するアップデートがある場合もあるので、Wi-Fiルーターに関わらずインターネットに接続する機器は、常に最新のファームウェアに更新することを心がけておくようにしよう。
もちろん、購入直後は最新版であることが多いが、頻繁にアップデートがあるケースも多い(特に新製品発売直後は頻度が高い)。なるべく早く更新作業を済ませておこう。更新後も定期的にアップデートをチェックするように心がけなくてはいけないのだが、Wi-Fiルーターによっては定期的に自動でアップデートファイルがあるかを確認し、最新版があれば自動アップデートが可能なのが一般的。この機能を活用しよう。この場合、自動でアップデートするように設定すればよい。
方法は、通常は設定画面のアップデート項目などに、ファームウェアのアップデートチェックと更新ができるようになっているケースが多い。スマホ利用が主体になってきているので、この方法をとるモデルが多くなっている。このケースでの手順は難しくない。単にボタンをタップしていくだけだ。
バッファロー製Wi-Fiルーター「WXR-1751DHP2」の設定例。設定画面にて「詳細設定」をタップ[管理]メニューの[ファームウェア更新]を選ぶ[更新方法]で[オンラインバージョンアップ]を選択。[更新実行]をタップする。[ファームウェア自動更新機能]を設定しておけば、このあとは自動で更新が行われるようになる[更新実行]をタップ後、ファームウェアの一覧が表示されるので、最新版を選択して「更新実行」でアップデートするTP-Link製Wi-Fiルーターの設定例。「Tether」アプリでログインし、[ツール]を表示させる。[システム]をタップするファームウェアアップデートがあると注意マークが付くのでタップするあとは[アップデート]をタップする注意点だが、ファームウェアのアップデート時には、Wi-Fiルーターの接続が停止する。いったん電源を入れ直すようなイメージになる。自動アップデートに設定した場合、利用中に突然接続が途絶えるので、故障と間違えないように注意が必要だ。アップデートには数分かかる。
また、ファームウェアをアップデートする前に一度、設定ファイルを保存しておくと万全だ。通常ファームウェアアップデートでも設定がリセットされることはないが、まれに出荷時状態に戻るファームウェアや、更新時なんらかのトラブルで設定がリセットされてしまうケースもある。そのような事態になっても、保存した設定ファイルから戻すことができる[*1]。設定ファイルについては、本連載の第20回『Wi-Fiルーターが壊れたときに役立つ「設定ファイル」の保存方法』で詳しく解説している。
[*1]……設定ファイルはインターネットの接続やWi-Fiの接続設定などが書き込まれていて、再設定の手間が省けるもの。ファームウェアの書き戻しをして元のバージョンにするワケでは無いので注意。新しいファームウェアに元の接続設定を適用することになる。