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May

なぜ家のネットが遅いのか? 3つの原因を徹底解明

いくら新しいWi-Fiルーターを購入しても、自宅のインターネット回線が遅いとまったく意味がない

なぜ家のネットが遅いのか? 3つの原因を徹底解明

「ネットの速度が遅い」「ウェブ会議中に通信が途切れる」──。最近、そんなトラブルに悩まされていないだろうか。インターネットが遅いと感じることが増えた根本的な原因は、回線やWi-Fiの通信負荷が増大していることだ。YouTubeなど通信量の多い動画サービスが増え、ウェブ会議で同僚と打ち合わせをする機会も増えた。家族全員がパソコンやスマホからWi-Fiルーターに同時アクセスすることも珍しくない。何年も前に構築した古い通信環境では、もはやこうした状況に対応できなくなった。今の時代に合った新しい通信環境を整える必要がある。【ビジュアル解説】家のネットが遅いのなぜ? 3つの原因を写真でわかりやすく

■インターネットの回線が遅くないか?

インターネットの通信速度が遅いのは、主に3つの原因が考えられる。1つはインターネット回線が遅いこと。メガビットクラスの古い光回線のユーザーは、契約を見直したほうがいい。昨今は、最大通信速度1ギガビット/秒(Gbps、ギガは10億)の高速光回線が標準になり、さらに10Gbps、20Gbpsといった驚異の速度をウリにするサービスが続々と登場している。今やギガクラスの光回線が当たり前の時代だ。

■Wi-Fiルーターの規格が古くないか?

遅さの原因の2つ目は、Wi-Fiルーターの規格が古いこと。6、7年前まで主流だったWi-Fi 4の最大通信速度は600メガビット/秒(Mbps、メガは100万)。一方、最新規格の「Wi-Fi 6」の最大通信速度は9.6Gbpsで、Wi-Fi 4の約16倍だ。現在、Wi-Fi 6対応のルーターは1万円を切る価格で購入できる。4以前の古いルーターのユーザーは買い替えを検討したい。

■Wi-Fi子機の規格は大丈夫か?

原因の3つ目は、パソコンやスマホが備えるWi-Fi子機が足かせになるケースだ。子機のWi-Fi規格が古いと、いくら新しいルーターを購入してもその性能を生かせない。ルーターと子機の規格が異なると、古い規格の速度で通信するからだ。さらに、ルーターや子機が置かれた室内環境も重要だ。相互の距離が長ければ電波は届きにくいし、途中に金属や鉄筋コンクリートの耐力壁などがあれば電波は減衰しやすい。そのような場合には、中継機を上手に活用すれば通信環境を大きく改善できる。(日経PC21

最終更新:NIKKEI STYLE