01

Mar

Android 13が開発者プレビュー2に、通知表示の許可、日本語サポートの改善など

米国時間の3月17日に、Androidの次期メジャーバージョン「Android 13」の開発者プレビューの新版「Android 13 Developer Preview 2」がリリースされた。通知表示の許可、日本語テキストのワードラップ、表音入力向けのテキスト変換APIなど、より多くの機能や変更をアプリ開発者が試せる。

通知表示の許可は、ユーザーのプライバシー保護で重要な機能になりそうだ。Android 12では、アプリをインストールしたユーザーに対して、ユーザーの許可を得ることなくアプリが通知を送信できる。ユーザーは設定アプリでアプリごとに通知のオン/オフを操作できるが、ユーザーがその方法を知らない場合、アプリをインストールするほどに通知が増えていく。

Android 13では、アプリの通知送信にラインタイムパーミッションが導入され、通知の表示にユーザーからの許可が必要なオプトイン方式になる。アプリの通知に関して、通知の許可/拒否をユーザーが選択するダイアログが表示される。

Android 13が開発者プレビュー2に、通知表示の許可、日本語サポートの改善など

また、ユーザーが過去にアプリに付与して今は不要になっている権限や、古いAndroidバージョンから引き継がれたセンシティブな許可について、ユーザーのプライバシー保護を強化するために、アプリが以前に付与された実行権限をダウングレードする新しいAPIを提供する。

テキストを表示するユーザーインターフェイス要素であるTextViewが、日本語のテキスト表示で文節やフレーズ単位のワードラップに対応する。開発者がワードラップのスタイルを指定することで、アプリで日本語が読みやすく表示される。

日本語のひらがなや中国語など表音文字の入力方法を使用すると、検索やオートコンプリートなどの動作が遅くなることがある。Android 13では新しいテキスト変換APIによる高速化が図られている。例えば、地名の検索を行うと、これまでは(1)キーボードで地名をひらがなで入力、(2)キーボード操作でひらがなを漢字に変換、(3)漢字で検索、(4)検索結果が表示されるというステップだ。Android 13では、キーボードでひらがなを入力すると、2と3のステップを省略してすぐに漢字による結果を表示する。

これらのほか、Android 13で追加されるCOLR version 1フォントのレンダリング、Bluetooth LE Audio、MIDI 2.0などのサポートへのフィードバックの収集が始まった。

Developer Preview 2は最後の開発者プレビューであり、次は4月に初のベータ版が登場する予定となっている。