Excel 2013|値を強調して情報をすばやく確認
必要なデータを強調表示して一目瞭然に判別できる"条件付き書式"。今回は、強調表示するためのルール設定をチェックする!
エクセルは、表やグラフを作成するだけではなく、入力したデータを把握したり、分析したりする機能も充実している。
その中でも“条件付き書式”は、最も基本となる機能だ。ユーザーが指定した条件と一致するセルの書式を自動的に変更する。入力した数値の大きさや順位、重複しているデータなどをピックアップして、文字の色を変えるなどの強調表示ができる。
今回は“条件付き書式”のメニューの中から“セルの強調表示ルール”と“カラースケール”の2つを紹介しよう。
文字列で書式変更
↑書式変更の条件には、数値だけでなく、文字列も指定可能。一致したセルを逃さずピックアップ。
↑セル内のデータを比較して重複をチェック。同じデータを入力したセルは一目瞭然に発見できる。
数値変化で強調表示
↑条件に設定した数値とデータが一致した場合に、セルや文字の色などの書式を自動的に変更。
↑範囲内の数値を分析し、値の順位によって色が変化する“カラースケール”機能も用意している。
強調表示ルールで目的のセルを抽出
“条件付き書式”は“ホーム”タブに用意されている。ボタンをクリックすると“上位/下位ルール”や“データバー”など、5種類の基本メニューがあり、さらにサブメニューが選べる。ここでは“セルの強調表示ルール”と“カラースケール”の2種類を紹介していこう。
●Step01範囲を指定して" 条件付き書式"を設定
↑条件を設定したいセルの範囲を選択。指定した条件に一致したセルは、フォントの種類やセルの模様などが変わる。
↑“ホーム"タブの“条件付き書式"ボタンを選択。メニューの“セルの強調表示ルール"から“ 指定の値より大きい"を選ぶ。
●Step02条件に一致したセルの書式を自動的に変更
↑この画面で“ 次の値より大きいセルを書式設定"項目に数値を入力。さらに“書式"項目で変更後の書式を選択する。
↑条件を確定すると、その条件に一致したセルの書式が変更。一致した3つのセルの文字と背景色が変わった。
●Step03表示する時間の単位を相互に変換可能
↑“セルの強調表示ルール"で“ 指定の範囲内"を選んだ場合は……。
↑下限と上限の値を入力。変更後の書式には“赤の文字"を選ぶ。
↑100以上、200以下の条件を満たしたセルが変化。“ 指定の値より小さい"や“指定の値に等しい"も使い方は同様だ。
●Step04キーワード検索で文字列データを抽出
↑まずは範囲を選択。“セルの強調表示ルール"で“ 文字列"選ぶ。
↑“ 次の文字列を含むセル書式設定"に、キーワードを入力。
↑指定した範囲内のセルを検索し、書式を変更。全文一致ではなく、一部にキーワードが使われている場合も変更される。
●Step05指定範囲内で重複する値をチェック
↑重複するデータを抽出することも可能。キーワードや数値を指定する必要はなく“重複"か“一意"を選択するだけ。
↑同じデータが入力されたセルを見つけ出し、セルの書式を変更。“一意"を選んだ場合は、重複がないデータを抽出。
●Step06パッと見で順位がわかる"カラースケール"
↑“ カラースケール"は値の位置付けに合わせてセルの色が変化する機能。まずは範囲を選択する。
↑“ 条件付き書式"のメニューにある“ カラースケール"を選び、配色のパターンを選ぶだけでオーケー。
↑ここでは順位が下がるごとに色が薄くなるパターンを選択。直感的に数値の順位を把握できる。