家庭に平和を。ゲーム機の画面をWindows、Mac、Android、iOSでストリームしてプレイする方法
またリビングが占領されている。
ゲーマーがいる家庭はテレビとリビングの争奪戦になることが多いのでは。うちにもゲーマーがふたりおり、長丁場になることも珍しくありません。しかし、そんなに長くテレビを占領されては困ります。
これから冬休みに向け、話し合いが必要だと思っている方に朗報です。
米GizmodoのDavid Nield記者がゲーム機の画面をWindows、Mac、Android、iOSでストリームしてプレイする方法を指南してくれています。
理想をいえば...ゲームは自宅のリビングのおっきなテレビ画面にばーんと映しながらプレイしたいですよね。
理想をいえばね。でも残念ながら、そこはリビングにくつろぎを求める家族や同居人が黙っていないでしょう。そんな肩身のせまいゲーマーさんたちに朗報です。家庭を幸せにするゲームのストリーミングプレイ術を機種別に指南いたしましょう。コンソールのゲームを他のコンピュータやモバイル端末でプレイするという究極の裏技です。思っているよりもずっと簡単なんですよ。
記事を書くのも大変になるんで、今回は簡単にするためにSonyとMicrosoftのコンソールに限定したいと思います。任天堂のコンソールはこのタイプのストリーミングには対応していません。またスマホやコンピュータがおなじローカルのWi-Fiネットワークにある場合のみ可能な方法です。自宅以外の場所からゲームコンソールやゲームにアクセスすることも可能ではありますが、ここでご紹介する方法にさらに追加の構成が必要となるので、今回は割愛することをご了承ください。
自宅でWindows、macOS、iOS端末でストリーミングしたい場合の環境になります。残念ながらAndroid環境でのストリーミングは限定されますが、できる限りで紹介しています。
Xbox One SとXbox One X
Windows端末でストリーミング
もっとも簡単なセットアップがこちらです。Windows 10もXboxもMicrosoftの製品ですよね。Xboxのゲームを同じネットワーク上にあるWindows 10のコンピュータにストリーミングするのが、もっともシンプルといえます。 その鍵をにぎるのは、Microsoftアカウント。 Xbox Oneコンソールではホーム画面の左上の画像から、Windows 10では設定からアカウントの項目にアクセスし、両方で同じアカウントにログインしていることを確かめます。同じアカウントならオーケー。設定はもう一息です。Xbox Oneの設定ページの環境設定で、 Xbox アプリの接続、このXboxにサインインしているプロフィールのみが選択されていること、他のデバイスでのストリーミングを許可にチェックマークが入っていることを確認します。
確認したら、Windows 10のスタートメニューからXboxアプリを起動します。左のメニューから接続オプションを表示させると、コンソールを選べます。 接続されたらストリームを選択します。
ラップトップを使用している場合でXbox Oneが接続範囲内にある場合以外は、コントローラはWindows 10に接続します。XboxコントローラをUSBケーブルを使って接続するか、またはBluetooth接続します。この設定には特殊なソフトウェアは特に必要ありません。
コントローラを接続したら、はいできあがり。Xbox Oneがコンピュータに表示されます。ちょっと画像が粗いかもしれませんが、処理自体はXbox Oneで行なわれているため、コンピュータのリソースもそれほど必要とされません。
テストしたときは、Wi-Fiを通してほとんど遅れなくプレイできました(後述のSonyのリモートプレイも遅延はほぼなし)。ストリーミングはLANの堅牢性に左右されるので、スピードは向上できます。あとは接続を安定させるために、XboxもWindows機もイーサネットでケーブル接続することをお勧めします。
Apple端末でストリーミング
これまではmacOSまたはiOSではこれができませんでしたが、サードパーティアプリOneCastの登場でストリーミングできるようになりました。わずか iOSは12ドル(約1,350円)、macOSは20ドル(約2,250円)ですが、まずはトライアルでお試しください。
macOSはWindowsと同様です。Xboxの設定でゲームストリーミングを有効にし、Xbox OneコントローラはUSBかBluetoothでMacに接続します(OneCastにドライバが含まれています)。
OneCastが起動したらMicrosoftアカウントへのログインを求められます。これにより、Xbox Oneをネットワークに表示することができます。接続をクリックすると、アプリからXbox Oneを操作できるようになります。iOSでの操作もだいたい同じです。Microsoftアカウントに登録するとXbox Oneが検出されます。コントローラは純正でもサードパーティ社製でも大丈夫。 OneCastの画面上のコントローラを使用することもできます。残念ながら今のところ、Xbox OneのゲームをAndroid端末でストリーミングするアプリはありません。Project xCloudが実現すれば、それも変わるかもしれませんが。
PlayStation 4とPlayStation 4 Pro
Windows、macOS端末でストリーミング
SonyのPlayStation 4なら、公式のPS4リモートプレイアプリがWindows用とmacOS用に出ています。同じローカルネットワークに接続していれば、どんなデスクトップでもラップトップでもDualShockコントローラを使ってのストリーミングが可能です。
PlayStation 4の設定ページでリモートプレイ接続設定を有効にします。設定できたら、PS4リモートプレイをMacまたはWindowsにダウンロードして画面の指示に従います。PlayStationのアカウントでサインインすれば、接続完了です。
接続されたら、DualShockコントローラをUSBまたはワイヤレスUSBアダプタで接続するとPS4のディスプレイがコンピュータに表示されます。右下のフル画面アイコンで画面をみやすくします。
macOSでもWindowsでもプレイできることがわかったけど、スマホではどうなのかって?PS4リモートプレイは公式にAndroidでも使えます。ただし使えるのはSonyのXperiaシリーズの機種のみに限定されています。
その他のAndroidには望みはないのでしょうか。そんなことはありません。常に何かしらの手段があるはず。PS4をコンピュータでストリーミングし、それをAndroidへとつなぐのです。ただし、ゲームの反応がちょっと遅く感じられるのが玉に瑕ですが。
iOS端末でストリーミング
iOSでは、サードパーティ製のアプリが出ています。iOS用のR-Playはわずか12ドル(約1,350円)です。ですが、しっかりとPS4でのリモートプレイができ、iPhoneでもiPadでもスムーズに遊べます。
PS4 Proでは解像度は最大1080pで、その他のコンソールだと最大720pとなります。フレームレートは60fpsとゲーム体験はしごく快適です。画面上のコントロールでも、互換性あるMFiゲームコントローラでも動作します。
上記のとおり、PS4でリモートプレイを有効にする必要があります。デバイスの追加オプションでPINを作成します。作成したコードとPlayStationNetwork(PSN)のIDをR-Playに入力(パスワードはいりません)すればできあがり。
解像度とフレームレートはアプリ内でカスタマイズできます。詳細はアプリに付属する読みごたえあるユーザーマニュアルで確認を。それほど苦もなく設定できるはずです。
MicrosoftもSonyもモバイル端末用のストリーミングオプションをあまり出していないのは残念なことです。あまり需要がないんでしょうし、小さな画面でのコントロールが難しいのも事実ですからね。でもモバイル端末でのゲームプレイを考えているなら、iOSです。これで家庭に平和がもたらされますよ。