「Surface Pro 8」登場。キーボード変更/新ペン。Thunderbolt 4対応で性能2倍に
Surface Pro 4以来維持されてきたキーボードの互換性が途切れる、Surface Pro Xと同じキーボードをサポートへ
新しいSurface Pro 8では、Surface Pro X用として販売されてきたSurface Pro Signature Keyboard(Surface Slim Pen 2の充電機能付き)などが利用できるMicrosoftのSurface Proシリーズは、初代以来、最新製品となるSurface Pro 7(一般消費者向け/法人向け)、Surface Pro 7+(法人向けのみ)までビジネスユーザーの支持を集めているキーボード脱着型の2-in-1型デバイスだ。その最大の特徴として、2014年にリリースされたSurface Pro 4以来、タブレットの底面積(292×201mm)はほぼ一定で、脱着型のキーボード(タイプカバーキーボード)は端子もずっと同じで基本的に同じものがそのまま利用できていた。
しかし、今回のSurface Pro 8ではついにそのSurface Pro 4以来新しい世代になっても使い回せていたタイプカバーキーボードとの下位互換性がなくなることになった(つまりSurface Pro 7+までのキーボードはSurface Pro 8では利用できないと言うことだ)。というのも底面積が287x208mmとタブレットの外形サイズが変更になり、かつキーボードの端子も変更されたからだ。
Surface Pro Signature Keyboardの構造ただ、この新しい底面積は、2年前にArmベースのSoCを搭載したSurfaceとして販売開始されたSurface Pro Xと同じで、端子の形状もSurface Pro Xと同等になっている。つまり、IntelベースのSoCを搭載しているSurface Proシリーズが、Surface Pro Xと同じ底面積に統一された、そう考えることができる。
なお、厚さ方向はSurface Pro Xが7.3mmであるのに対して、Surface Pro 8は9.4mmとなっているが、タイプカバーキーボードの構造から考えると本体の厚さ方向は互換性に影響はあまりないので、Surface Pro X用のキーボードがSurface Pro 8にも利用できると考えることができる。
実際、MicrosoftはSurface Pro 8の発表にあわせて、「Surface Pro X Signature Keyboard」(Surface Slim Penの充電機構あり版)、「Surface Pro X Keyboard」(Surface Slim Penの充電機構なし版)の名称で販売してきたSurface Pro X用のキーボードを、それぞれ、「Surface Pro Signature Keyboard」、「Surface Pro Keyboard」へと名称変更しており、そのことを裏付けている。
Surface Pro 7+以前を所有しているユーザーにとっては、Surface Pro 8へ移行する場合はキーボードも買い換えになるため負担が増えるが、Surface Pro XからSurface Pro 8へ、その逆にSurface Pro 8からSurface Pro Xへ移行する場合には同じキーボードを使い回すことができるというメリットが出てくることになる。