「えきねっと」かたる巧妙な偽メール出回る…誤って個人情報入力したらどう対処?
JR東日本では偽メールに対して、ホームページ上で注意を呼び掛けている(えきねっとのホームページより)
JR東日本(東京都渋谷区)の指定券予約サービス「えきねっと」をかたる偽メールが出回り、同社らが注意を呼び掛けています。当該のメールは、「サイトのリニューアルに伴い、2年以上利用が確認できないアカウントを自動的に退会させる」「今後も利用する場合は、ログインを」といった内容ですが、違和感なく読める文面のため、ネット上では「だまされそうになった」「このメールはレベル高い」などの意見があります。【画像】本物と見分けがつかない文面も…偽メールと本物のメール偽メールを通じて、クレジットカード番号などの個人情報を入力してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。JR東日本の広報部に聞きました。
退会処理を行い、カード会社に問い合わせを
Q.えきねっとの偽メールに記載されたURLをクリックし、誘導先の偽サイトでクレジットカード番号などの個人情報を入力した場合、どのような被害が想定されるのでしょうか。担当者「一般的に、偽サイトで個人情報を入力した場合、第三者に悪用される可能性があります。入力しないでください」Q.もし、えきねっとの偽サイトで個人情報を入力してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。登録していたクレジットカードを解約しなければならないのでしょうか。担当者「えきねっとのアカウントが第三者により不正利用される可能性があるので、一度アカウントの退会処理をすることをおすすめします。なお、えきねっとは会費無料なので、退会後に新たなアカウントを作成するようお願いします。また、クレジットカードの取り扱いについては、カード会社に問い合わせをするようにお願いしています」Q.これまでに、えきねっとの偽メールに関する被害は報告されているのでしょうか。担当者「えきねっと関係の問い合わせを受け付ける『えきねっとサポートセンター』に対して、『えきねっとから不審なメールが届いた』といった報告をいただいております。なお、お客さまの取引内容については個人情報のため、回答は差し控えさせていただきます」Q.昨年9月以降、「自動退会処理」に関するメールが、えきねっと会員の記者宛てに2通届きました。こちらは、JR東日本が送ったメールなのでしょうか。それとも、偽メールなのでしょうか。担当者「当社から配信したメールです。昨年9月11日から9月16日にかけて、えきねっと全会員に向けて『2年ログインをしていないアカウントは自動退会処理となる』という内容のメールを配信しました。また昨年10月以降、実際に自動退会処理の対象となるお客さまに事前告知メールを送信しています」Q.えきねっとの偽メールを見分ける方法について、教えてください。担当者「えきねっとから配信する自動退会の事前案内メールについては、3月1日から、それまで文中に記載していたURLの表記を削除しております。その後、3月9日からは、自動退会の事前案内メールの配信を見合わせています。つまり、3月1日から8日に届いたURL付きの自動退会の事前案内メール、3月9日以降に届いた自動退会の事前案内メールは、すべて偽メールです。なお、えきねっとでは、メールから誘導した先のサイトで、個人情報の入力を求めることはありません。そのようなメールを受け取った場合は、個人情報を入力しないようご注意ください」