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Oct

普通のマウスよりもスイッチが3倍速くて重量も69gしかない「Razer Viper」で新感覚を味わってみた

まずは「Razer Viper」のスペックを見ていこう。

【表】Razer Viperのスペック
解像度100~16,000dpi(50dpi刻み)
最大速度450ips(11.43m/s)
最大加速度50G
スイッチ耐久性7,000万回
ボタン数8(すべてプログラム可能)
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)66.2×126.73×37.81mm
ケーブル長2.1m
重量69g(ケーブル含まず)
税別価格8,980円

解像度は最大16,000dpiで、最近のゲーミングマウスとしては標準的。最高の16,000dpiを使用する人は少ないと思うが、筆者のようにOS側のマウス速度を下げて、マウスの解像度を高めにするのが好きな人なら、好みのフィーリングを探す幅が広がるという意味はある(ちなみに筆者は2,000dpiで使用)。

普通のマウスよりもスイッチが3倍速くて重量も69gしかない「Razer Viper」で新感覚を味わってみた

左右対称の形状で、ボタンは左右クリック、ホイール、サイドボタンが左右それぞれ2つずつ、底面のDPI切り替えで計8つ。ホイールはやや大きめで、表面はデコボコしたラバー素材になっている。回転は比較的軽めで回しやすい。

本製品の売りである69gという軽さに対して、本体サイズは標準的。持ったときの感覚は、筆者が普段使う約110gのゲーミングマウス(ロジクール G9x Laser Mouse)とはまったく違い、素直な印象として「中身がスカスカなのでは?」と感じる。ただ筐体がヤワで頼りないということはなく、どこかにたわみやズレを感じることもない。

ちなみにG9x Laser Mouseは2009年発売の年代物なわけだが、チャタリングを起こしても修理して使っているほど気に入っている。そのさいのレポートも記事化されているので、よければご覧いただきたい(チャタってしまった10年物マウスが3,000円で完全復活!)。

Viperはボタン部分を含めた筐体表面が適度なざらつきのあるプラスチック素材で、側面はラバー素材が貼られている。軽いことも相まって、持ち上げたときのホールド感はとてもいい。ここでふと筆者愛用G9x Laser Mouseを持ち上げると、「え、こんなに重かった?」と驚いたほどだ。

マウスが軽いということは、長時間の利用のさいにも疲労度が下がるはず……と最初に書いたのだが、それどころではない。マウスをちょっと持ち上げるときの動きの快適さがまったく違う。ゲーム中の快適性や俊敏性もさることながら、オフィスワークでもちょっとしたマウスの上げ下げがぐっと快適になり、作業のストレスが想像以上に下がっているのを感じる。長時間の仕事ならなおさらだ。

ゲーミングマウスが世に出始めたころには、マウスのなかにウェイトを入れて重量バランスを調整するものが多くあった。筆者はどちらかと言えば軽いほうがいいのであまり使わなかったが、そういう意味でも本製品が筆者のフィーリングに合ったというのはありそうだ。何にせよ、軽いゲーミングマウスを使ったことがない人にはぜひ一度体験してもらいたいと強く思う。1時間も使ったら、もうもとのマウスには戻れない(これは借り物なので返却せねばならないが……)。

左右対称のオーソドックスな形状。電源が入るとロゴが光って浮かび上がる左側面はラバー素材。ボタン部分はほとんど出っ張りがない形状右側面は左側面の鏡映しの形状裏面。センサーはほぼ中心の位置にある。下部にあるのはDPI変更ボタンとDPI判別用のLED