Windows 11に備える - 「ウィンドウ枠線」は廃止路線?
本稿はWindows 11 Insider Preview ビルド22000.100を元に執筆しています。
Windows 10以降、ウィンドウの外枠1ピクセルをアクセントカラーで囲む機能が加わっている。筆者はアクティブウィンドウがひと目で判別できることを理由に、Windows 8.1から移行した当初は有効にしていたが、気付くとオフになっていた。この仕様がGA(一般提供版)に引き継がれるかは不明だが、Windows 11 Insider Previewも同様の機能を備えている。
設定「タイトルバーとウィンドウ枠線にアクセントカラーを付ける」は、Windows 11 Insider Preview ビルド22000.100でも、ウィンドウの外枠とタイトルバーに配色を施す機能であることに変わりはない。ただ、Windows 11全体の雰囲気にそぐわないような気がしてきた。
「タイトルバーとウィンドウ枠線にアクセントカラーを付ける」を、オン/オフの状態で見比べてみると、アクティブウィンドウであるエクスプローラーのタイトルバーにアクセントカラーは配色されていない。加えてバックグラウンドウィンドウであるMicrosoft Edgeは色が付いている。
いくつかのアプリを試してみたが、Microsoft Teamsやスマホ同期もエクスプローラーと同様に、タイトルバーの配色は無効だった。変革期にあるWindows UIライブラリは今後WinUI 3に移行する予定のため断言できないが、「タイトルバーとウィンドウ枠線にアクセントカラーを付ける」は廃止もしくは機能縮小する可能性が高い。
あくつよしかず1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。