Razer 「ポーリング毎秒8000回」の最新ゲーミングマウス「Razer Viper 8K Hz」レビュー
Razerの両手対応マウス「Viper」の最新モデル「Razer Viper 8K Hz」(以下、Viper 8K)が2月12日に発売された。ゲーミングマウス界隈で最速のポーリングレート(レポートレート)とはどういうものなのか見ていこう。
化粧箱には「ポーリングレート8000Hz対応」「両手対応ESPORTSゲーミングマウス」と書かれている
VIPERの最新モデル世界初の「ポーリングレート8000Hz」とは?
Viper 8Kは黒を基調色とした左右対象型で、両手に対応したワイヤードマウスだ。マウス本体の重量は、筆者による実測で約71gと事前の公称値と変わらず。ケーブルは布巻タイプで重量は約32g、マウス本体と合わせても約103gと、ここ最近のトレンドである軽量マウスとなっている。
Viper 8KはRazerの基調色であるブラックをベースとしている。ほかのカラバリは出ないのだろうか?
ボタンは左右メインボタン×2、サイドボタン×4(両側面に2つずつ)、スクロールホイールスイッチ×1、DPI切り替え×1の計8個。左右対称形のマウスとしてはスタンダードなボタン数である。
では、Viper 8Kの形状を見てみよう。上面の天板部は左右メインボタンが別パーツとして切り離されたセパレートタイプを採用。このメインボタンはユーザーが指を置きやすくするために凹んだ形状をしており、手になじみやすい。
左右メインボタンの外側はRazer Boomslangから受け継がれている外ハネ型を採用
このボタンに使用されているスイッチはRazerオリジナルの「Razer Optical Mouse Switch」と呼ばれる光学式スイッチの第二世代にあたるものが搭載されている。なんだか物々しい名前だが、このスイッチは従来の機械式スイッチと比べて3倍も速く入力信号を送ることができ、一般的なマウスで採用されているスイッチ(2000~5000万回)よりも耐久度が高い7000万回ものクリックに耐えるとのこと。スイッチの詳細については前世代のものになるがRazerが動画を出している。英語が苦手でも十分理解できる映像となっているのでそちらを見てほしい。
前世代のスイッチと比べてみたところ、スイッチの感触は若干であるが押し込み時の抵抗と押し返しが強くなったように感じで、クリック音が大きく聞こえると感じた。入力時の抵抗については、操作を阻害するようなものではなく、ほんのわずかなので影響はないと言っていいだろう。
左右メインボタンの間にはスクロールホイールがあり、このホイール幅は実測約8mmで、その内側約6mmに滑り止め用の突起付きラバーが貼られている。スクロールホイールは24ノッチで1回転し、動作は少し硬めとなっていた。
これは筆者の主観で、癖による部分があるかもしれないが、スクロールホイー ルを押し込むことで入力できるスクロールホイールスイッチの反応が過敏で、勢 いよくホイールを回転させたときにスイッチが入力されてしまうことが多々あっ た。回転時の硬さも相まって誤爆を生みやすくなっているため、使いこなすには 慣れが必要かもしれない。
マウス本体の手前側は一見なにも無いように見えるが、マウス本体内にあるLEDが発光することでRazerのロゴマークが浮かび上がる。このロゴの光らせ方は「Razer Synapse」というソフトウェアでカラーパターンや明滅の具合などを設定でき、文字どおりに自分の色に染め上げることが可能だ。
マウスの両サイドも確認しよう。滑り止めのラバーが貼られた側面は若干の窪みを持たせた形状となっており、ここに配置する親指、薬指、小指といった指を配置しやすくなっている。
この側面の上部には前後方向にサイドボタンが2つあり、サイズは前後ともに長さ約17mm、幅約6mmとなっている。マウス本体からは約1mmほどせり出した形になっているので、指先を迷わせず操作可能だ。
側面に貼られているラバーには細かい凹凸がビッシリと並んでおり、配置した指が滑ることもなくマウスを握ることが可能だ。
底面部にはPTFE(フッ素樹脂)で作られたマウスソールが3枚貼られている。後部にある扇状のソールに食い込むように配置されているボタンはDPIの切り替え用で、センサーの感度を変更する場合はこのボタンを押すことになる