ウェブ表示を高速化 DNSを手動で変更する裏ワザ
グーグルなどでは誰でも利用可能なDNSサーバーを無料で公開している。一般的には「パブリックDNS」と呼ばれる(※画像はイメージ)
ブラウザーでURLを入力すると、裏側ではDNS(Domain Name System)サーバーを介してウェブページを表示している。通常は加入プロバイダーが用意したDNSサーバーを利用するが、いわゆる「パブリックDNS」に変更することもできる。グーグルやシスコといった有名企業が無料公開し、誰でも利用できる。【ビジュアル解説】DNSを手動で変更する手順はこちら。定評のあるサービスも公開
■信頼できるパブリックDNSを選ぶ
DNSサーバーの働きをおさらいしておこう。ウェブサイトはインターネット上の住所としてIPアドレスで管理されているが、数字の羅列では人間が扱いにくい。そこで「google.com」などのドメイン名が割り当てられている。このIPアドレスとドメインをひも付けるのがDNSサーバーの役割だ。パブリックDNSのメリットは速さと安全性。ウェブ表示が高速化できるかは、既存のプロバイダーのDNSサーバー次第だ。一般に自社ネットワーク内で処理が済むプロバイダーのほうが速度的には有利だが、障害時はパブリックDNSに切り替えればトラブルを回避できる。また、公衆Wi-Fiの利用時には身元がはっきりしたパブリックDNSを指定して使えるのも利点だ。パブリックDNSを利用するには、一般公開されているIPアドレスをウィンドウズに登録する。(ライター 五十嵐俊輔)[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]