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Jan

日本ネットワークイネイブラー 誰にでも導入できる安心感が魅力、エレコムのv6プラス対応「WRC-X1800GS-B」

自宅のインターネット回線にIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6方式の「v6プラス」を選ぶ人が増えたことから、v6プラスに対応する家庭用ルーターもこの数年で急速に増えている。ユーザーとしてはさまざまなメーカー、特徴、スペック、価格帯のルーターから、自分に最適なものを選べるようになり、うれしいところだ。

本特集「続々増えている『v6プラス』対応ルーターを知ろう!」では毎回、ルーターメーカー1社を取り上げて、v6プラス対応ルーターの代表機種、メーカーとしてのv6プラスへの取り組み、v6プラス回線に接続するための設定方法などを紹介していく。すでにv6プラス回線を使っている方も、これからv6プラス回線の導入を検討している方も、本特集をルーター選びの参考にしていただきたい。

今回取り上げるのは、エレコムの無線LANギガビットルーターの「WRC-X1800GS-B」だ。高い実績を持つエレコムの無線LANルーターシリーズにおいて、同製品はスタンダードモデルに当たる。Wi-Fi 6対応で複数デバイスを同時接続しても安定した通信が可能で、ここ数年一般家庭で増えているテレワークやオンライン学習での利用にも適している。設定が簡単でサポートも手厚く、安心して導入、利用できる点が魅力だ。

エレコムのWi-Fi 6対応ギガビットルーター「WRC-X1800GS-B」

エレコムにおけるv6プラス対応の取り組み

エレコムでは、2018年8月発売のWi-Fi 5ルーター「WRC-1167GST2」からv6プラスへの対応を開始した。現在では、販売中のWi-Fiルーター11機種すべてでv6プラスをサポートしている。

同社は「Happy Wi-Fi Life」という企業ビジョンを掲げている。これは“家庭の情報インフラ”を支えるWi-Fiルーターメーカーの責務として、「誰にでもすぐ使えること(Simple)」「常に安心・安全を最優先すること(Secure)」「常にスムーズに作動すること(Smooth)」という3つのポイントを満たす製品を提供するという宣言だ。

このビジョンに基づき、すべてのユーザーに快適なインターネット環境を提供するために、エレコムではv6プラス対応を進めてきた。「v6プラスに対するユーザーニーズは増えており、今後もさらに増えるのではないかと感じています」(エレコム)とコメントしており、今後発売するルーターについても全機種でv6プラスをサポートする方針だ。

自動設定機能や丁寧なサポート体制で、誰にでもすぐ使える「安心感」を

前述のとおり、WRC-X1800GS-BはWi-Fi 6(最大1201Mbps+574Mbps)対応のスタンダードなギガビットルーターで、WANポート×1、LANポート×2を備える。推奨利用環境は「2階建の戸建て住宅」や「3LDKのマンション」となっており、同社直販サイト「エレコムダイレクトショップ本店」での販売価格は8778円だ(税込、本稿執筆時点)。

同製品の特徴をひと言で言えば、一般家庭でも確実に導入、運用できる「安心感」だろう。前述した同社のビジョンにもあるとおり、「誰にでもすぐ使えること」を重視した製品設計やサポート提供が行われている。

日本ネットワークイネイブラー 誰にでも導入できる安心感が魅力、エレコムのv6プラス対応「WRC-X1800GS-B」

たとえば同製品のユーザーに対しては、Webサイトやチャット、訪問サービス(有料)、サポートダイヤルを通じた丁寧なサポートを提供している。サポートWebサイトの「えれさぽ」では、セットアップガイドやユーザーズマニュアル、Q&A(FAQ)といった一般的なコンテンツに加えて、ステップバイステップのわかりやすい初期設定ガイド、質問応答チャットなども用意されている。

「えれさぽ」サイトには、通常のセットアップガイドやQ&Aだけでなく、さらにわかりやすいステップバイステップの初期設定ガイドも用意されている

製品の側でも、さまざまな自動化機能を搭載して導入時にユーザーがつまずかない工夫がこらされている。たとえば、WRC-X1800GS-Bではインターネット回線の自動識別機能を搭載しており、IPv6 IPoE方式の回線(v6プラスのほかIPv6オプション、OCNバーチャルコネクト、transixなどに対応)であれば、モデムからのケーブルをWANポートに接続するだけでインターネット接続ができる。さらに、ユーザーが回線契約をPPPoE方式からIPoE方式に変更した場合も、自動回線切り替え機能が作動して、設定変更操作なしでIPoE方式の接続がスタートする。

セキュリティ面でも簡単に設定できる工夫がなされている。たとえば「セキュリティーWi-Fi」機能を有効にすれば、ローカルネットワーク(LAN)側に接続されたデバイス間での通信がすべてブロックされる。テレワーク用の業務PCを自宅ネットワークに接続する場合に、私物のPCや家族のデバイスからのマルウェア感染拡大などを防ぐことが可能だ。

IPv6 IPoE/v6プラス回線への接続設定

上述したとおり、WRC-X1800GS-Bは自動回線識別機能や自動切り替え機能を搭載しているため、ユーザーによる設定操作なしでv6プラス回線への接続や、接続プランのv6プラスへの変更後の接続が可能だ。したがって、通常は手作業で接続設定を行う必要はない。

もしも、何らかの理由で手作業での接続設定を行いたい場合は、PCやスマートフォンを同製品に接続し、ブラウザでWeb GUIの管理画面を開いて次のとおり設定を行う。なお、Web GUIのアクセス先(デフォルト設定)は「http://192.168.2.1/」だ。

まずは管理画面のHOMEで「かんたんセットアップ4」をクリックし、次の「回線識別」画面で「自動設定」を行う。次の「ひかりTV設定」画面では、ひかりTVを利用している場合は「有効」を選択して「次へ」をクリックする。以上で設定完了だ。

接続確認は、HOME画面から「その他設定」を開き、「ステータス」をクリックすればよい。「タイプ」がv6プラスになっており、「IPv6アドレス(グローバル)」にIPv6アドレスが記載されていれば、v6プラス回線への接続設定は問題なく完了している。

(1)管理画面のHOMEで「かんたんセットアップ4」をクリック (2)回線識別画面で「自動」を選択

(3)ひかりTVの利用有無に合わせて設定 (4)設定完了後、ステータス画面でIPv6アドレス(グローバル)が設定されていることを確認

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今回はエレコムのWRC-X1800GS-Bをご紹介した。Wi-Fi 6ルーターとしてスタンダードなスペックと機能を満たすモデルであり、一般家庭に幅広く導入されることになる。それゆえに「誰にでもすぐ使える」導入の簡単さ、わかりやすさが、より強く必要とされる。充実した自動化機能や丁寧なサポート体制は、ユーザーに喜ばれるはずだ。

もちろん、エレコムではこのスダンダードモデル以外にも幅広いモデルを展開している。それらを選択する場合でも、すべての機種でv6プラスに対応しているので迷う必要がない。これからも、ユーザーが悩まず安心して快適なインターネット環境を利用できる製品が提供されることを期待したい。

(提供:日本インターネットイネイブラー、取材協力:エレコム)