値下げした高スペックルーターの実力を再確認、ASUS「RT-AC86U」
高性能である前にシンプルであることが大切「ゲームの環境」を設定したいのであり「ルーターを設定したい」んじゃない!
まず、11acに対応するゲーミングルーター「RT-AC86U」について見ていこう。長年ゲーミングデバイスを手掛けるASUSが、わざわざ『ゲーミング』と銘打っているからには、普通のルーターとは違う部分があるはずだ。
筆者は長年のオンラインゲームファンであり、ルーターもさまざまなものを購入してきた。その経験からして、本機はさぞや多機能で高性能なのだろうとイメージして触り始めた。
そしていきなり驚かされたのが、本機を起動してPCと接続し、ウェブブラウザーから設定画面を開いたとき。ものすごく大きな文字と、シンプル過ぎるデザイン。クリックできるのは、「新しいネットワークを作成」と「詳細設定」のたった2つしかない。
驚くほどシンプルな初期設定画面あまりにシンプル過ぎて「多機能で高性能はどこ行った?」と面食らうかもしれない。しかし、これはゲーマー目線で見ると、とても素晴らしい。ゲーマーはゲームを遊びたいのであって、ルーターの小難しい設定を学びたいわけではない。
適当に設定するだけで、快適なネットワーク環境ができ上がって欲しいのだ。ゲーマー向けだからこそ、設定はより簡単であるべし、ということがよく分かっている。
初期設定。SSIDとパスワードを入力実際の設定は、接続された回線に応じて自動的に進められる。筆者宅は、ルーター機能を内蔵したNURO光のホームゲートウェイ(HGW)があるので、ここからLANケーブルをつないでみた。
まず最初にSSIDとパスワードを入力し、続いてルーターにログインする際のユーザー名とパスワードを入力。すると最新のファームウェアを自動でチェックし、インストールを促された。
その後、ルーターが自動で再起動し、設定したSSIDで再接続。管理画面を開くと、もう接続設定が完了していた。
ルーターのログインIDとパスワードを入力自動的に最新ファームウェアをチェックし更新これで設定完了実はこのとき、1つ気になっていたことがあった。筆者が使っているプライベートネットワークは「192.168.1.xxx」を指定しているのだが、本機のLAN側IPアドレス(管理画面を呼び出すIPアドレス)は「192.168.1.1」がデフォルトで設定されている。本機から見れば、LAN側とWAN側のIPアドレスネットワークが同じになってしまう。
そこをあえて意識せずに設定を進めたらどうなるか……と思っていたのだが、接続設定が完了した時点で、LAN側IPアドレスが「192.168.2.1」に変わっていた。こんな部分まで自動で変更してくれて、何も考えなくとも繋がってくれるというのは、とてもありがたい。